「伝統の継承とは永続的に現代化しなおす行為である」というフランス人である私の師の言葉。日本人の私がフランスのお家芸サクソフォンを演奏するのなら、自分の国の伝統楽器とサクソフォンを融合して現代化し新しい音楽を創造しよう。

そして自分の後ろに細い細い伝統の継承という道を作ろう、ということで始めたのがこの企画です。

素晴らしい邦楽器奏者たちとの豊かな出会いと、彼らと共に音楽を演奏したいという強い願いが原動力となり、今回「サクソフォン×邦楽器×現代音楽」シリーズの第２回目を迎えることができました。

日本を代表する作曲家の皆さんとフランスで注目を集める若手作曲家による新作。どのような音楽となるのか、ぜひお立ち会いください。

大石 将紀

出演

大石将紀（サクソフォン）

日原史絵（箏・三味線・唄）

辻勝（和太鼓）

プログラム

• 入野義朗：アルトサキソフォンと箏の協奏的二重奏 (1969)　/ サクソフォン・箏
• ジュリアン・マロセナ：委嘱作品 世界初演（大石将紀委嘱 / 2019） / サクソフォン・箏
• 小出稚子：委嘱作品 世界初演（大石将紀委嘱 / 2019） / サクソフォン・箏

  — 休憩 —

• 八橋検校：乱論舌（作曲年不明）　/ 箏
  独奏 / 和太鼓
• 杉山洋一：委嘱作品 世界初演（大石将紀委嘱 / 2019）　/ サクソフォン・和太鼓
• 池辺晋一郎：委嘱作品 世界初演（大石将紀委嘱 / 2019） / サクソフォン・和太鼓

助成：公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京